刀剣
黄金の剣/SS
Story.1-4 |
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5歳のお誕生日おめでとう。 きっと貴女に 私たちの想いを伝えても届かないでしょうから この手紙に記すことにしました。 |
いつか貴女がこれを見つけた時。 私たちが貴女のことを、 愛していたと気づいて欲しいのです。 |
5歳を迎えた貴女は幸せですか? それとも、まだ暗い世界に囚われたままでしょうか? もしそうであったなら、ごめんなさい。 |
貴女を殺せなくて、ごめんなさい。 貴女を生かしてしまってごめんなさい。 貴女は私たち夫婦にとって掛け替えのない宝物なのです。 災いをもたらす、呪いの子だと予言されようと 殺すことなどできません。 |
束縛の刀/SS
Story.1-4 |
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もうこんな時間か。急がなくては。 思考と裏腹に、昼下がりの陽気は、私を微睡へと誘う。 |
薄夢の中、思いを巡らせる。 浮かぶのは、恋焦がれた作者の顔。 だがなぜだろう。彼の顔が思い出せない。 そして、私は思考の闇へと落ちていく…… |
顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔 いや違う。これはマッドハッターの顔。 これは時計ウサギの……これはギシンの…… アンキの……次々と浮かんでは消える顔。 顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔 |
額に滲む脂汗。結局彼の顔は思い出せなかった。 剣に取り付けられた、時計の針は、 先刻と変わらぬ時刻を指し示いていた。 |
不殺の刃/SS
Story.1-4 |
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その刃は剣を扱うものならば、一目でわかるほどの切れ味を有している。だからその剣士は違和感を抱く。その剣が未だ、血に濡れていない事は明らかだったからだ。 |
不思議に思った剣士は商人を問いただす。 「この剣は本当に歴史ある剣なのか?」と。その問いに対し商人は、少なくとも曾祖父の時代からあったものだと答えた。 |
剣士は念入りに剣を調べた。そして気づく。 その剣は切れ味だけでなく、魔術触媒としても一流のものであると。そのハバキには優れた魔術が施されており、使用者の魔力を吸収し、増幅することもできるようであった。 |
「値打ち物を手にした」と剣士の足取りは軽い。 しかし、商人はその剣を一振りする毎に、長い口上が必要になることを剣士に伝えなかった。そしてようやく不良在庫を売り払う事ができた商人は、返品される前にその村を後にした。 |
四〇式斬機刀/SS(ニーアオートマタコラボ武器)
Story.1-4 |
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回収地点:「遊園地廃墟」 状況:大型の機械生命体との戦闘で大破したものと推測。敵は音波を使う特殊な攻撃である事が記録に残っている。a。 |
回収地点:「森林地帯」 状況:放置され、小動物の巣として活用されていた。周囲には獰猛な動物が多く、それらと戦闘した結果残されたのかもしれない。a。 |
回収地点:「水没都市」 バンカー陥落後、生き延びたヨルハ機体がここで武装を廃棄した記録が残っている。何故武装を放棄したのか詳細は不明だが、思考回路に不具合があった可能性が高い。a。 |
回収地点:「塔」崩落地点 詳細不明。回収者不明。a。 |
絆の短剣/S
Story.1-4 |
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これはよくある話。 凋落した貴族の少年は盗みを働く。それが唯一の生きる手段だった。少年の姿と過去の己を重ねた店主は施しを与えると、微笑んだ。 |
それから時は流れ、新たな領主が土地を治めることとなった。 貧しさ恐れる領主は重税を課す。それが富を維持する唯一の手段だったから。市民は抗う。戦で死ぬか、飢えで死ぬか。 選ぶ権利は残されていた。 |
これは稀有な話。 凶弾に倒れた老人の元へと駆け寄る領主。 かつての恩人の面影を残す老人を救うには血が必要だった。 |
時は流れる。 老人は救われ、少年時代の気持ちを取り戻した領主は 改心した。そして、2人を繋いだ短刀は領主と家臣を結ぶ絆として、奉られるようになった。 |
剣豪の太刀/S
Story.1-4 |
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その男は最も大切だったものを差し出した。 そうするより他に、手立てを持ち合せていなかった。 |
刺し、穿ち、貫いた。 姫を脅かす存在を駆逐し尽くさんと、力を求めた。 その代償に、彼女が綺麗だと褒めてくれた声を 愛刀に捧げることすら、厭わずに。 |
舞い散る桜の下。血飛沫が降り注ぐ戦場。 男はあの日言えなかった言葉を反芻していた。 自らの持つ、全ての語彙を剣に捧げた男は 「愛慕を寄せておりました。」 そのたった一言さえも、口にすることはできなかった。 |
男の声無き叫びが戦場に轟く。 その腕には姫の亡骸が優しく抱かれていた。 「無口の剣豪が愛した者、ここに眠る。」 男は墓標に己の気持ちを綴ることで、想いを伝えた。 |
最高の食事/S
Story.1-4 |
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あるところに大層有名な食通がいた。 その老人は理想の味を追い求め、巷で話題となった様々な料理を食べ漁った。だがその老人を満足させる一皿に出会うことはなく、やがて偏った食生活が祟り、老人は失明してしまった。 |
とうとう自身の行いを反省した老人は、 理想の料理を探すことを諦め、医師の指導の下、妻が作る料理しか口にしなくなった。そんな生活が長く続き、老人は一日中眠り続けることが多くなっていた。 |
残された時間が残り少ないことを悟りながら、最後に至高の料理を口にしたい。という願望は捨て切れなかった。 しかし、追い打ちをかけるかのように、ある日から突然。 どれだけ催促しようと、食卓に料理が並べられることは無くなった。 |
数日が経ち、久しぶりにでてきた料理は饐えた香りがした。 だが、空腹に耐えられなかった老人は、料理を切り分け口へ運ぶ。老人は長年追い求めた理想を味わい、歓喜に打ち震えた。 |
純愛の塊/S
Story.1-4 |
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ドクドク。ドクドク。脈打つ鼓動。 私が一番欲しいもの。 あなたの一番大切な場所。 |
彼は何度も拒んだけれど、数々の苦難を乗り越え 最後には手にする事ができた。 彼の全てを手にする事ができた。 |
手にした彼の心は暖かく、私の心は満たされた。 しかし無理矢理に手にしたのが悪かったのだろうか? すぐに彼は冷めきってしまった。 |
私は手を尽くした。 冷めきった彼の暖かさを取り戻そうと、毎夜、愛を注ぎ続けた 私の愛が足りなかったのだろうか? いつしか彼の心は腐臭を放ち、溶け崩れてしまった。 |
静寂の願望者/S
Story.1-4 |
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ここは鍵の部屋。 音もなく、欲もなく…ただ、草を喰む獣がいる。 |
ここは屍の部屋。 死を悟ることなく誘われた、贄の暮らす場所。 |
ここは担い手の部屋。 常世の凪を望み、誰よりも乱世を嫌う者の居た場所。 |
かつての主人は永遠の静寂を願い、全てを穿つ矛を求めた。 我を欲する覚悟はあるか?全ての憎悪を担う覚悟はあるか? |
悲哀の剣/S(人魚姫ジョブ解放武器)
Story.1 |
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ナミダ。それは涙腺により分泌される、塩分を含んだ溶液。 どうしてナミダには沢山の種類があるのでしょう? それはきっと、最も美しい感情の発露だから。 ナミダは、世界で一番綺麗な感情だから。 |
復讐鬼の剣/S
Story.1-4 |
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復讐の連鎖はとどまることを知らない。 それは復讐者であるその男自身がよく理解していた。 だから、その身を裂かれた時もその剣士は、 また新たな復讐者が生まれることを知っていた。 |
王国随一の腕を持つ剣士は貧しく家族想いだった。 幼い頃、父を竜に殺された男は女手一つで育てられた。 毎晩竜への恨み言を吐き、泣き続ける母の姿に、必ずや復讐を果たすと誓いを立てた。 |
腕を磨き続けた男は、やがて自分に比肩する者はない と確信するまでに至った。 そして、父の仇を討つため、竜が巣食う洞窟へ向かった。 妻子を残し竜へ挑むことは心残りであったが、憎悪の炎を鎮めることはできなかった。 |
「「お前たちの所為で父は……」」相対する両者。 勝者である竜が、剣士を紙切れのように引き裂く。 その竜もまた、憎悪に囚われた復讐者であった。 |
夜想刀/S
Story.1-4 |
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乙女の想いは、刃に溶ける。 切なる願いを宿した鋼は、赤く染まった。 |
最愛を殺めし青年。涙を流す。 月に翳した刃は、歪んだ笑顔を映していた。 |
禁忌を破りし青年。涙を流す。 手にした刃は、逃げ惑う恐怖を映していた。 |
全てを失い、月日は流れた。 月にかざした刃が闇夜に煌めく。 乙女の願いは呪いに抗い、男を呪縛から解放した。 |
悪女の悲劇/A
Story.1-4 |
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少女が生まれた場所は暴力に支配されていた。 彼女が6つの時、騙され、借金にまみれた母は、彼女の人生と引き換えに金を得ようとした。醜い顔で言い訳を並べる母。 その表情が恐怖に支配された瞬間。 少女は返り血にまみれ、力こそ全てであると悟った。 |
やがて成長した女にはどこか希薄さが漂っていた。 その儚さが欲望を掻き立てたのか、よく男から言い寄られるようになった。鬱陶しく思っていた女もやがてその有用性に気づくと、美しい躰を餌に男を利用し、暗い世界から抜け出した。 |
それからいくつの幸せな家庭を渡り歩いただろうか? 最後に女を射止めたのは商会の跡取りだった。 「今度の愛おしい存在は、どんな顔をして叫ぶのだろう?」 彼女は何度も何度もその瞬間を妄想した。 |
それは夫に模造刀を贈られた時だった。 剣の由来を語る夫に「剣とはこうやって使うためのモノだわ」 と女は愛刀を引き抜く。彼女が次に見たのは 「優位を疑わぬ者の絶望ッ!それこそが我が愉悦!」と 両断された自分に口づけする夫の姿だった。 |
生贄の抱く大剣/A
Story.1-4 |
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頬を伝う涙を、雨が拭い去る。 いっその事、このまま溶けて消えてしまいたい。 こんな事を考える愚かな私は、 神に捧げる贄としてふさわしいのだろうか? |
こうなる事は知っていた。 雨が訪れなくなってすぐ、皆が私を見る事は分かっていた。 「お前はこの時のために生まれたのだろう?」 冷たい瞳がそう物語っていた。 |
皆がぶつける言の葉が、私を一歩、また一歩。崖へと誘う。 言葉の意味は優しいけれど、その一言一言は 他者の死を願う、鋭利な鋭さを帯びていた。 |
波のうねりが、冷たい海の底へと誘う。 私は代々奉られてきた剣を胸に、大海に飲まれて消えた。 その海の底には、数々の骸と共に 青き光を抱いた大剣が静かに揺蕩っている。 |
誓約の短剣/A
Story.1-4 |
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求められ、欲され、強いられて。 ボロキレのように扱われる。 |
温かみもなく。されど、冷たさもなく。 ただ無感情に。何度も何度も…… |
ただ都合よくあらんことを強いられて。 そぐわなければ、力ずく。 |
だから私は心を閉ざし、 主の道具として生きる事を誓ったのだ。 暴力に屈し、誓わされたのだ…… |
相思の双刀/A
Story.1-4 |
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その男には言葉が通じなかった。 |
二人はただ剣を交え、互いの全てを語り合っていた。 |
想いは通じ合っていた。 互いの国勢をみれば、共に暮らせぬことはわかっていた。 |
だから二人は互いの胸に刃を突き立て、 死後共に生きることを誓い合った…… |
必要悪の剣/A
Story.1-4 |
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それは、英雄にも大罪人にも持ち主がいた。 その剣にとって善も悪も関係のないこと。 ただ、持ち主の感情に共鳴し、力を与えていた。 |
だから、平和を願う少年がその剣を手にしたとき、 世界に平穏が訪れることは決まっていたはずであった。 しかしその剣が二振りあり、もう一方が悪の元へと渡っていったとしたら、世界はどうなるのだろうか。 |
衝突し続ける正義と悪。 物語は予期せぬ形で終焉を迎える。 戦いの中、少年は理解してしまったのだ。 この世に悪が無くては、成り立たぬものもあるのだと。 |
少年は悪を打ち倒した後、二振りの剣を一つに打ち直させる。 そして世界の均衡を守る為、全ての罪を背負う優しき悪としてその生涯を捧げたのだった。 |
無銘/A
Story.1-4 |
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ある国が危機に瀕した時、国中の巫女を封じ込め、 造られた赤く光る怪刀。その刀には数々の呪いが宿り、 「使い手の目に映る全てを切り伏せる」と言われている。 |
そんな曰く付きの刀を手にした剣豪は、世話好きの男だった。 その剣豪は刀から聞こえる声に恐れず、対話を続けた。 その真摯な姿に巫女達は心を許し、それぞれが刀に命を捧げた理由を語り始めた。 |
剣豪は気づいた。巫女たちは皆、やり残したことがあると。 その日から男は、一人一人の願いを叶え未練を晴らし続けた。 |
やがて最後の一人の願いを叶えると刀から、呪われた力は消えた。そしてその刀に、苦しみを与えぬほどの切れ味が宿ったという。 |
打撃
抜け殻に注ぐ魂/SS
Story.1-4 |
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『経緯』 せめてもの償いとして、唯一生き残った少女を この手で育て、感情を取り戻すことにした。 始めは無謀な挑戦に思えたが、少しづつ効果は出ている。 連日娯楽に興じ、少しだが笑うようになってきた。 |
『経過』 彼女との約束を反古にしたが、全く気にする様子がない。 彼女は約束は破られるものだ。と思っているらしい。 今日は趣向を変え、始めて買い与えた髪飾りを壊した。 ようやく不思議そうな表情と共に、怒りを見せた。 |
『経過』 彼女と暮らすようになり長い月日が過ぎた。 彼女を迎え入れてから10年を迎える日。 国中を探し回り、ようやくあの髪飾りと同じ物を見つけた。 彼女は受け入れてくれるだろうか?こんな俺を…… |
『結末』 この記録を読んでいる君を見られなくて、本当に残念だ。 会えなくて寂しいという感情を抱いてくれているかな? もしそうならば、それが恋だ。そして、僕の死を見て、 胸が張り裂けそうならば、それが悲しいという感情だ。 君が人間らしい感情を取り戻している事を、心より願う。 |
怨念の大槌/S
Story.1 |
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ある日、男は古戦場で 朽ちてなお異彩を放つ大槌を手に入れた。 その大槌を振るうと、非力な男であろうと大地を揺るがす程の力を手にすることができた。 |
極刑の残滓/S
Story.1-4 |
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さざめいて、ときめいて 脈打つ気持ちを見つけたよ。 |
ボクの気持ちは、さながら揺蕩う小舟ノヨウ。 行先あれど理性が阻み、決して辿り着く事はナイ。 |
気付けば体はビッショビショ。 ピチャピチャ。アフれた気持ちを踏みシメる。 ちゃぷちゃぷ。コボれた気持ちを踏みにじる。 |
体を濡らすこれは…… 誰のなみだ?ダレのヨダレ? だれの体液?誰の血液?誰ノ脳ショウ? 雨に打たれれば、ぐちゃグシャ混じってみんな一つに。 |
肉砕く槌/S
Story.1-2 |
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生きるため、沢山の命を口にしてきた。 誰もが疑問を抱く事なく、繰り返す摂食行動。 だが、僕にとっては、特別な行為だ…… |
今日も食事をする。 だが、いつまで経っても先ほどまで命あった者の 口当たりに違和感を感じてしまう。 思わず吐き出してしまった食料を、無理やり口に押し込める。 |
老兵の大槌/S
Story.1 |
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少年は口うるさく心配性な祖父を疎み、 叶うことなら「一刻も早く天寿を全うして欲しい」 と願っていた。その少年の望みに応えるように、 彼が成人する事を見届けると祖父は、少年を残し往生した。 |
殺傷器具/A
Story.1-4 |
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その肉塊はあまりに完成されていた。 自分と同じ嗜好を持つ者が創り出したであろう作品。 同業者だからこそ分かる鮮やかな切り口。 脳に電流が走るより速く、嫉妬の念に囚われた。 |
悔しい。悔しい。悔しい…… ただひたすらに悔しかった。 だから私はそれを模すことができる凶器を求めた。 技量を求めた。 |
どれだけ優れた凶器を用いても、 どれだけ腕を磨こうと追いつけない。 幾度人を殺め続けようとも、あの日見た肉塊に及ばぬことは 他でもない、自分が一番理解していた。 |
一合で理解できた。目の前に立つ男はあの肉塊の作者だと。 ぐしゃり。ぐしゃり……グシャッ。グシャ。グシャ。グシャ。 「あぁ。なんて美しい……」 気づけば女は追い求め続けた肉塊へと姿を変えていた。 |
修羅の大槌/A
Story.1 |
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ある栄えた帝国に冷徹な兵士がいた。 その男は一度も任務に失敗した事がなかった。 それが誇りであり、全てであった。 |
強者の大槌/A
Story.1-4 |
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あるところに世界から祝福される老人がいました。 世界は、あの手この手で老人の人生に彩りを添えようとしていましたが、一向にそれらが実る様子はありませんでした。 |
世界は鬼を創造し、 それを打ち倒す者を授けようとしました。 しかし、世界の理に背くように、 老人の生活に変化は訪れませんでした。 |
数日後、鬼退治を済ませた老人は、山へ芝刈りに行きました。 風の悪戯で握り飯が転げ落ちた時も、老人は冷静でした。 すぐに力比べが好きな熊を殺し、代わりの昼食としました。 そして夕暮れ時、畑にやけに大きな蕪がありましたが、 片手で引き抜きました。 |
そんな生活が何年か続き、 いつしか世界は老人の人生に介入することを諦めました。 その頃には老人にまつわる 幾つもの武勇譚が作られていましたとさ。 |
忘却の本意/A
Story.1-4 |
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彼女には想い人がいた。 それは彼女の町で悪政を敷く貴族を打ち倒し、 町に平穏をもたらした王だった。 「何を差し出そうとも、彼を支え続ける」 そう決心した彼女は町を出た。 |
自分を偽り続け、上司の求める部下となり。 幾度も他人を騙し続け、出世を重ねる。 長い年月をかけ、彼女がようやく、王に謁見できる地位まで上り詰めた時。王は流行病に伏し、最早できることは無かった。 |
彼女は気づく。悲しくないことに。 目的のため本心を偽り続け、本心さえも失っていたのだ。 そして王が息を引き取る際。隣にいる彼女は笑顔だった。 心では泣いているのに、上司に媚び続け張り付いた笑顔が取れなかった。 |
どれだけ後悔しようとも、昔の自身は戻らない。 そう気づいた時には全てが遅かった。 変わらぬのは、彼女と共に戦い続けた大槌のみであった。 |
滅鬼の鉄槌/A
Story.1-4 |
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その国はオニと呼ばれる悪魔に国を滅ぼされようとしていた。 それを憂いた国王は、オニを滅ぼしたものに 「三代遊び尽くそうとも、失われる事のない財宝を与える」と全土に勅命を出した。 |
その日から、ある噂が広まった。 その噂は、国王がオニを打倒するために造らせた鉄槌があるというものだった。その鉄槌は、人に変化したオニを嗅ぎ分け、触れるだけで滅するほどの力を有していると言われた。 |
オニの討伐が困難を極めていた理由の一つが、オニが人に化けるため、見つけ出すことさえ困難であることがあった。 国民は鉄槌を手にするため、様々な噂を集め始めた。 その最中、広場で鉄槌が目撃されたと噂が流れた。 |
そして広場は国中から押し寄せた者で混乱を極めた。 集まった者は皆、鉄槌を奪い合い、殺し合った。 その光景を、群衆に紛れたオニはあざ笑っていた。 それはオニが国民を殺し合わせるために置いた、 ただの鉄槌であったからだ。 |
長柄
雪花ノ槍/SS
Story.1-4 |
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それは灼熱の日差しが照りつける日であった。 病に苦しめられた孫娘が最後に望んだ事は、 「綺麗な雪が見たい。」という小さな願いだった。 老人は真夏にも関わらず、雪を探し続けた。 |
そんなある日、老人に降雪を起こす魔槍を譲り渡す者がいた。 老人は感謝を述べ、急ぎ駆け戻ると空高く槍を掲げた。 氷雪の力を持つと呼ばれた魔槍も、魔力が無ければ只の槍。 魔力を持たぬ老人は願いを叶える事ができなかった。 |
閉じゆく孫娘の瞼。老人は何度も天に槍を翳し続けた。 すると槍は魔力ではなく、生命力を代償に魔術を履行する。 はらり、はらり、と舞い落ちる雪。 最早目を開く事はできなかったが、 頬に溶ける冷たさで、少女は何が起こったのか理解した。 |
「ありがとう」小さく呟く、少女。 握った手から力が抜けていくことを感じながら、 老人も安らかな眠りにつく。 真夏の日差しを浴びながら、雪はしんしんと降り積もる。 体は熱を失うも。二人の心はいつまでも温かかった。 |
追及者の魂/SS
Story.1-4 |
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あるところに妥協を許さぬ男がいた。その男は隊長の地位にありながら、自身の理想と程遠い部隊を見捨てていた。 彼は理想を部下に押し付けることは無駄な事だと考えていたのだ。 |
彼はよく理解していた。 ほとんどの人間は、彼のように真剣に修練に打ち込むことができず、楽な道に逃げるものだということを。 だから彼にとって己の槍術を突き詰めること。 その個人で完結することができる物事に熱を注ぐことは 当然至極のことだった。 |
やがて男の暮らす国は、鉱物資源をめぐり隣国と戦争状態となった。はじめは拙いながらも、男を中心に連携を見せる部隊。 しかし、修練不足の部隊は前へ突き進む男に着いていく事ができず、いつしか男は部隊から孤立していた。 |
孤独な戦いの中、己の槍術が理想に近づくのを感じながら、 男は死を恐れず槍を振り続ける。それはまさに一騎当千と言える活躍だった。しかし、練度で勝る敵国の弓兵の連携に為す術無く、男は倒れる。死してもなお槍を握り続けるその姿に、心を打たれた戦神は、彼の魂を愛槍に封じ込めると、彼に理想を追い続けることを許した。 |
悪夢の目醒/S
Story.1-4 |
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斧はいつも見ていた。 そして、その不憫な少年を助けてやりたいとも思っていた。 少年がいつものように折檻から戻り、泥のように眠る夢の中、 斧は「こんな日常抜け出したいんだろう」と問いかけた。 |
脳内に語りかける斧の言葉を、少年は必死に否定した。 現在どんな扱いをされていたとしても、 のたれ死ぬところを救われた恩を、忘れていなかった。 |
翌朝。耳をつん裂くような悲鳴で少年は目を覚ました。 重みを感じた右手を見ると、夢に見た斧が赤く染まっていた。 |
斧には、少年の真意がわかっていた。 だから、剣は少年の願望に応えたのだ。 夢に介入することができるのだから、 心を覗くなど造作もない事だ。 |
幻覚の鎌/S
Story.1 |
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少年は荒み。憤り。力を振るい続けた。 最早、誰もそれを咎めることはできなかった。 少年は略奪を繰り返し、ある日幻覚を見せると噂される鎌を手に入れていた。 |
代替の命/S
Story.1 |
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私の人生は、初めからデザインされていた。 私はなぜ生まれてきたのだろう? その疑問は自ら解き明かす事なく、他者によって突きつけられた。それは、九歳になった誕生日であった。 |
惑わしの目/S
Story.1-4 |
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あの目も、この目も、その目も…… 僕を見つめる視線の全てが、ただ怖い。 みんな僕を見つめてくる。 どれだけ逃げても、逃げられない。 |
僕を見つめる視線から逃げられないなら…… いっそ、僕の目を潰してしまおう。 それならきっと、怖くない。 |
でも。やっぱりダメだった。 見えてなくても、気配でわかる。 ボ ク ハ ミ ラ レ テ イ ル。 |
ねぇ、なんで!どうしてなの? あの目も、この目も、その目も…… 全部、全部、全部くり抜いたのに!! 誰が僕をミ テ イ ル ノ? その狂乱する少年の周囲には 夥しい数の眼球が転がっていた…… |
迷いの槍/S
Story.1 |
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少女の運命は生まれ落ちた時から決まっていた。 彼女に迷いはなかった。 長き間、そうあるべきと育てられてきたからだ。 |
愛緑者の聖槍/A
Story.1-4 |
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深い深い森の中。 長き時を経てもなお、忘れ去られたように佇む槍がある。 その槍のかつての持ち主は、 誰よりも緑を愛する少女であった…… |
少女にとって、その森が全てであった。 だから愛する森が農耕地化されると聞くと、彼女は立ち上がった。そして、森を焼き払おうとする者たちと、闘い続けた。 少女は一人であったが、孤独な戦いではなかった。 |
森に暮らす者達と協力し抵抗する少女に、侵略者たちは手を焼いた。だが本腰を入れた組織的な侵略に為す術なく、 少女たちと森は焼き払われてしまった。 |
時は流れ、その土地は元の姿を取り戻した。 その森の中心に、まるで奉られるかのように座す、一本の槍。 少女の愛槍の周りには、今でも彼女を愛した小鳥が 優しくさえずっている。 |
愛憎の槍/A
Story.1-4 |
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その槍には意志があった。 だから狭く黴臭い蔵から連れ出してくれた男に感謝した。 |
その槍には感情があった。 だから自分を優しく撫でていたはずの男の心が、他者へ靡くことが許せなかった。自分へと向けられたはずの視線が、他者を慈しむことが耐えられなかった。 |
その槍は魔力さえあれば自由に動くことができた。 だから、最愛の存在に跨る女の背中を目掛け、一直線に滑翔した。その槍を恐れた主人は、再び槍を蔵へと封印した。 |
そしてまた、槍は永い眠りから目を覚ます。 いつだって槍は惚れやすい。 だから此度の主が女性であろうと関係のないことだ。 |
乙女の純真/A
Story.1 |
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酒場の喧騒が、心の叫びをかき消す。 頭を濡らすアルコールが鼻をつく。 「あぁ。また失敗した。」 |
偽善者の施し/A
Story.1-4 |
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どうしたんだい?そんなに泣いて。 おじさんに話してごらん。おじさんは弱い者の味方だ。 どんな願いだって叶えてあげる。 |
なになに?それは酷い親だなぁ。 それならおじさんが、プレゼントしてあげよう。 その代わり、おじさんの言うことをちゃんと聞くんだぞ。 |
それじゃあ約束だ。君が寝る前に、窓の鍵を空けておくこと。 でないとプレゼントしてあげられないからね。 |
どうしたんだい?そんなに泣いて? なに?頼んだことと違うって? だって君は言ったじゃないか。パパなんか死んじゃえって。 |
神託騎士の斧/A
Story.1-4 |
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蒸気充満する帝国に、誰よりも心の熱い男がいた。 敵将の首より仲間の命を大切にするため、 兵位はいつまでも最下層。それでも男は信念を曲げなかった。 その不器用な信念を愛した国民は、手紙を添えた礼品を送り続けた。 |
白き花の咲き誇る湖畔。いつものように同胞を弔う隣。 見知らぬ少女がじっと眺めていた。いつからいたのだろう。 そんな疑問をよそに少女はぽつりぽつりと語った。 任務を遂行する物として育てられ、感情を知らぬその人生を。 |
出会いから5度目の満月を迎えた夜。 少女は不器用ながらも笑顔をつくり、別れを告げた。 寂しくも充足感に包まれ眠った翌朝。 彼を埋め尽くしたのは喪失感。 援軍を信じ、死地へ向かった少女が見殺しにされると知った、喪失感。 |
屠り、屠り、また屠る。 上官の命に背き死地へ乗り込んだ男は、 禁忌の領域まで手を伸ばす。心が熱を失うことを感じながら、 なお力を使い続ける。力を使い果たし最後の敵を屠るその頃。 男は少女の愛した豊かな感情を失っていた。 |
魔物の槍/A
Story.1 |
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その男はひどく醜くかった。 だが醜いのは容姿だけであり、気性は穏やかであった。 しかし、その男の気性を知らぬ村人たちは、村の平穏を乱す者と決めつけ、その男を排斥し続けた。 |
八裂きの槍/A
Story.1 |
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私には家族も、友も、過去もない。 気づけばただ、空腹を持て余し、街を徘徊していた。 空っぽだった。そんな私を救ってくれた帝国軍。 そこに生きる意味を見い出すのは、ある意味必然だったのかもしれない。 |
竜化の鎌/A
Story.1-4 |
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その顎は決して獲物を逃さぬ刃となる。 |
その鱗は決して砕けぬ堅牢な盾となる。 |
その瞳には決して折れぬ信念を宿す。 |
一度握れば、人に戻れぬ呪いを付与する鎌。 それは全てを投げ打つ決意に呼応し、竜の力を授ける。 |
射出
焼却の銃/SS
Story.1 |
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ある日、街から男が消えた。 今日で何人目だ?最近俺の街では神隠しが相次いでいる。 ここ最近の消失率は異常だと思わないか? |
消されるのは、黒い噂が絶えない消されてもしょうがない奴ばかりだが、消え方に不自然さがある。俺は人の手による殺人だと思っている。しかし証拠が無いから然るべき場所からの捜査は期待出来ないという話だ。 |
消されると何かしら痕跡が残るものだが、今回はそれが無い。 こつ然と姿を消したと言うのだから驚きだ。 それこそ神隠しのように…そんな『笛吹き男』のような所業が出来るのか?謎は深まるばかりだ。 |
以上が今回の依頼の全容だ。 遺体の存在が確認されないとなると、既にこの世に無いと考えるのが自然だろう。人なんて溶かすか燃やすかしないと必ず証拠は残ってしまうからね。 |
エルフの古弓/S
Story.1 |
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あるところに、大層話し好きなエルフの男がいた。 しかし、彼は話を誇張するため、そのエルフ話を聞くものは居なくなっていた。 |
失命の美/S
Story.1 |
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終わりがあればこそ美しい。 祭りの喧騒も、儚い恋も。 |
森然の弓/S
Story.1 |
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森の妖精が住む、と言われる神聖な森。 この森の木を使用して作られる弓はとても高級である。 性能はもとより、耐久性、美術性も高いと評判である。 |
蒼翼の弩/S
Story.1 |
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気がついた時には、狭い部屋の中。 自由を奪われ、羽ばたくことも出来ぬ檻に幽閉されていた。 どこまでも続く青い空を求めて、私は日々囀った。 |
奪姫の代償/S
Story.1 |
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近隣の国々で随一の兵力を誇る王国の親衛隊。 それが男の生業だった。どれだけ多くの仲間に囲まれようと、彼の孤独がなくなることはなかった。 仲間同士で欺き合い、我先に出世しようと競い合う奴らと馴れ合うくらいならば、孤独でよいと思っていた。 |
蛮勇の弩/S
Story.1 |
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その騎士は誰よりも強く、勇敢である。 |
自警団の誇り/A
Story.1 |
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その男は、自らの仕事に誇りを持っていた。 寂れた街の自警団。押し寄せる魔物から村を守り、市民が安心して眠る事ができる環境をつくる為には、自分たちが居なくてはならない。そう考えていた。 |
必中の弩/A
Story.1 |
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その男は途方に暮れていた。 借金が膨らみ、首が回らなくなったのだ。 男は一攫千金を狙い、傭兵となることで 敵将の首を打ちとろうと決意した。 そして努力することは嫌いであったが「死ぬよりはマシだ」 と弩を練習するため、村はずれの森に向かった。 |
亡国の古銃/A
Story.1 |
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「異教徒を滅ぼし尽くせ」脳裏に響く、不協和音 手にした銃は語りかける。自分の存在理由を…… |
妖銃黒白/A
Story.1 |
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世に名高きは妖刀だが 銃にも呪われた逸話を持つ物が存在する。 これはその呪われた妖銃の話。 |
災いの弓/A
Story.1 |
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その弓に込められた願いを、知る者は最早いない。 その弓が生む憎悪の連鎖は、どこまでも争いを肥大化させるため、いつの頃からか災いの弓と呼ばれるようになった。 |
祈祷
具現の杖/SS
Story.1 |
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人々の願いを集め創られた杖があった。それを振るうと、込められた願望を一つ具現化した。 |
束縛の杖/SS(アリスジョブ開放武器)
Story.1 |
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笑顔は万病の薬。というらしい。 面倒な手段を使わずに、様々な病を癒せるのであれば 是非習得したいものだ。 |
7号の杖/SS(ニーアオートマタコラボ武器)
Story.1 |
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美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい 美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい 美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい 美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい 美味しい美味しい美味しい美味しい不味いよ美味しい美味しい |
入江の時砂/S
Story.1 |
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サラサラ。サラサラ。 落ちる砂が時を刻む。 |
刻の蒼杖/S
Story.1 |
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時の流れに抗おうとする男がいた。 時の流れを戻し、若くして亡くした妻を取り戻すため、 世界のどこかにあると言われる "時を統べる場"を探し続けていた。 世界中を旅し、数十年が経った。 求めた場は見つからず、男は老いた。 |
千里眼の杖/S
Story.1 |
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私を見つめる気配に、身体中を舐め回される。 「あなたは誰?お話をしましょう。」 その杖は、私に呼びかける。 |
被虐の杖/S (カグヤ姫ジョブ開放武器)
Story.1 |
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死者を蘇らせる魔術。 それを身につければ、きっと私にふさわしい殿方を見つける事ができる。そう思ったのです。 なぜなら、今地上に生きる殿方よりも、死した死者のほうが多い事は明らかでしたから。 |
未修熟の杖/S
Story.1 |
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その杖は所有者の魔力を引き出すとともに、ある感情も増幅させた。また、その杖は見習の杖と呼ばれており、その由縁は単純であった。歴代の所有者は、必ず見習のうちに生涯を終えていたからだ。 |
悪魔の杖/A
Story.1 |
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その杖の持ち主は、傷ついた者を見ると、 癒さずにはいられぬ性格であった。 その僧侶は各地を旅し、困っている者を見つけては、治療を施した。そんな僧侶が、ある時立ち寄った村は、鬱屈とした空気で澱んでいた。 |
狂裁者の杖/A
Story.1 |
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その裁判官には温情という概念がなかった。 ただ罪を犯した者に対し、罰を与えることに快感を得ていた。 |
賢者の杖/A
Story.1 |
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その男は、次期賢者と噂されるほどの魔術師であった。 その国にとって賢者とは、国の象徴のような存在であり、 毎年賢者の地位を決める祭事を、国民は心待ちにしていた。 |
権力の王笏/A
Story.1 |
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その国にとって、王とは唯一の存在だった。 民にとって、崇めるに足りうる存在は始祖王のみであった。 |
白雷の杖/A
Story.1 |
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心を静め、神に祈る。 |
見習いの杖/A
Story.1 |
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〇ギルドの集会場・酒場(夜) 見習い 「薬草採りなんて簡単な依頼ですら、皆の手を煩わせてしまって……ごめんなさい」 |
魔書
依存の魔書/S (ピノキオジョブ開放武器)
Story.1 |
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僕の命令日記 10月4日(晴れ) 「それは流石に酷過ぎるんじゃないかな?僕の杖。」 今日の命令は、おじいさんが必死に蓄えてきた貯金を 全て使って賭け事をしろ。というものだった。 |
大洪水の記録/S
Story.1 |
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人は自分よりも優れた存在を越えようと努力をし、崇めます。 神様は向上心のある人のことが好きでした。 |
近代宮殿記録/S
Story.1 |
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--はじめに-- この本を執筆するにあたり、 未来の映像を照射する魔術を編み出した。 偉大なる魔術師ウォルフに最大限の敬意と感謝をここに。 |
逆刻の呪術書/S
Story.1 |
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その狼はあまりにみずぼらしい姿であったため、周囲から疎まれ、敬遠されていました。それに加え運動神経も悪く、群れに置いて行かれぬようついていくのが精いっぱいであり、狩りに貢献できぬ狼は、次第に群れから距離を置かれるようになりました。 |
賢者の手記/S
Story.1 |
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あるところに、年寄りのみが暮らす国がありました。 その国を最後に治めていた王も多分に漏れず、老婆でした。 その老婆が、まだ若く美しかった頃の事です。 彼女はとても頭がよく、年をとった国民から票を集め、 初めての国王になりました。 |
後悔の書/S
Story.1 |
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P.1 本当は怖い。 でもちゃんと受け入れます。 |
拷問書誌/S
Story.1 |
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探求心の強い少女は魔書を読み耽り、自殺の手法を思案する。 最も美しい死に方はどのようなものだろう? 最も醜い死に方はどのようなものだろう? |
無の教え/S
Story.1 |
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ある魔術学園に、高名な魔法使いが一日講義に現れた。 大騒ぎとなった、魔法使いの卵である生徒達。 当日の講義室は学生で溢れ返り、大変な状況であった。 |
異国の書/A
Story.1 |
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私にはこの本が読めない。何故読めないのかも分からない。 異国の言葉でもないのに読めない。ただ読めない。 幾つかの挿し絵はそれは見事な情景が描かれている。 魅力的な文章が綴られていることだけは、容易に想像できた。 |
異世界鉱物記/A
Story.1 |
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Chapter1_殻ノ匣 ”時の欠片”を素材にし、”時を渡る力”を齎す物体。 これを脳内に埋め込まれた者を”時の民”と呼ぶ。 |
混沌たる欲望/A
Story.1 |
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溶ける。溶ける。夜の闇。 落ちる。落ちる。心の深淵へ…… |
世界樹に関する考察/A
Story.1 |
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fo0005_1.10.1 世界樹がなくては、星の生命力は枯渇し、やがて滅びるだろう おれは自身の研究結果を息子に託し、この星の未来を託した。 |
白紙の魔書/A
Story.1 |
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その少年に誇りはなく、支えてくれる友もなかった。 そんな少年を面白がったのか、金持ちの少年は、 書庫から使い物にならない魔書を持ち出すと彼に譲り渡した。 初めての出来事に少年は大層感謝すると、 持ち帰った魔書を大切に扱い続けた。 |
夢幻の魔書/A
Story.1 |
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狂った世界で夢を叶える方法。それは睡眠に他ならない。 甘い甘い夢の中ならば、叶わぬものなど何も無い。 |
魔具
殻の翼/SS
Story.1 |
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不意に聞こえた歌声。 それが自分から発せられたモノだと気づき、はっとする。 あぁ。この歌は…… |
傀儡の封竜/SS
Story.1 |
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ヨウコソ。最悪の世界へ。 まずは先立ツものが必要デスからネ。 この武器ヲ与えてヤルデス。 |
処女の髄液/SS
Story.1 |
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いつからだろう。 自らの美しさに疑問を持つようになったのは。 いつからだろう。若さを妬み、求めるようになったのは。 |
永劫の車輪/S
Story.1 |
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私はこの村のしきたりが嫌いだ…… この村では、娘の結婚が決まると 懐妊能力の有無を確かめる事が義務付けられていた。 |
エミールヘッド/S(ニーアオートマタコラボ武器)
Story.1-4 |
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【本日のお品書き】 鉄クズ:10G 機械生命体頭部:120G 赤い色に塗られた機械生命体の爪:450G |
【本日のお品書き】 高性能電磁パレル:1200G 旧世界の電子レンジ:2500G 旧世界のノートパソコン:6000G ※中に秘密のフォルダがあります。 |
【本日のお品書き】 本日はめぼしい商品の入荷はありませんでした。 またのお越しをお待ちしております。 |
【本日のお品書き】 食べかけのアジ:3G 放熱スカート:3800G ヨルハ部隊スキャナーモデル用ポーチ:2500G ブラックボックス:1万G(動作保証外) |
無垢なる信徒/S
Story.1 |
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あるところに無垢な民のみが暮らす村があった。 その民は疑問を抱かず、全てを教祖に差し出し過ごしていた。 やがてその噂は遠く離れた聖王の元へも届く。 聖王は民を救済するという大義名分を掲げ立ち上がった。 |
闇へ導く傀儡/S
Story.1 |
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おなかすいたな。 おかしたべたい。あめをなめたい。 すきなだけたべれる「お金の自由」がほしい。 |
藁草ノ人形/S
Story.1 |
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ミ フ ヒ ッ タ ト ツ ツ ツ |
占い水晶/A
Story.1 |
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私に特別な力などない。 だが、そんな私にも一攫千金のチャンスはある。 |
運気の天秤/A
Story.1 |
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その女は幸運だった。望めば全てが叶う満ち足りた生活。 彼女は己が人生の勝者だと疑わなかった。 ひょんなことから手にした魔道具。 それに願えば叶わぬことはなかった。 |
坑道の宝箱/A
Story.1 |
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その昔、他国にまで名を轟かせる腕自慢の兄弟がいた。 彼らは、病気の母親を救うために、村の酒場で聞いた冒険者の噂を頼りに、友を引き連れ洞窟へ宝探しに赴いた。 |
人形使いの魔法/A
Story.1 |
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「おじいちゃん。ありがとう。わたししゅじゅつ頑張るね。」 そう言って少女は私の人形の頭を優しく撫ぜた。 それが少女と最後に交わした言葉だった。 「なんて無力なんだろう。」結局、私の拙い魔術では、 気休めとなる娯楽を提供することしかできないのだ。 |
盲信者の怨念/A
Story.1 |
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藁にもすがる思いで門を叩く。 痩せ細った私を迎え入れたのは名高き聖職者だった。 |
妖精の歌/A
Story.1 |
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あるところに売れない歌人がいた。 その歌人の語彙は拙く、親しい者は皆、彼の無謀を止めようとした。しかし、そんな歌人にも世に知られていない最高傑作があった。 |
楽器
悲哀の提琴/SS(人魚姫ジョブ開放武器)
Story.1 |
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わたしのこえをかえしてくださいはやくみつけてくださいはやくはやくはやくはやくあなたがとったんでしょうあなたのせいでしょう |
封戒の水音/SS
Story.1 |
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彼 を 愛し、愛され、一つになりたい。 |
灯り照らす小夜/S
Story.1 |
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その音色は、疫病が蔓延する国において 唯一の癒しであった。 腐臭が蔓延し、どれだけ羽虫が蠢こうとも 彼が奏でる調べを求め、多くの聴衆が集まった。 |
悪魔ノ呼笛/S
Story.1 |
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その律儀な悪魔は、瀕死のところを救った修道女を忘れていなかった。傷が癒えると、様々な寄贈品を恩人の元へと届けるようになっていた。しかし、彼女の家を訪れる自分のために、 あらぬ噂が広がり始めると、ある決意をするの |
回想の堅琴/S
Story.1 |
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体を蝕む光。いつかこの光の奔流に飲ま込まれ、 私の人生は終わりを告げる。 そんな予感めいたものを感じていた。 抑えの効かない私の魔力は、常に私の周囲に漂い、 村中で気味悪がられていた。 |
偶像の琴/S
Story.1 |
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歌に乗せ、この身を躍らせる時。 私の美しさは更なる高みへと昇華する。 |
幸福の破音/S
Story.1 |
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奏でれば奏でるほど幸福を呼ぶという楽器があった。 それを偶然手に入れた男がいた。 その男はそのバイオリンが福を呼ぶ物と知らなかった。 |
焦がれの飽和/S
Story.1 |
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美しい旋律が水面に溶ける。流麗な歌声が空に響く。 美麗で悲しい響き。それは、悲恋の歌…… |
根源の支配/S
Story.1 |
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「この世には二種類の人間がいる。 利用する者と、利用される者だ。」 それが私の生まれ育った孤児院での唯一の教えであった。 その経営者はかつて、国政の中心を司る役目であったが、 利用され、築き上げた全てを失った過去を持っていた。 |
撫子の竪琴/S
Story.1 |
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とある山村に見目麗しく、腕利きの狩人が居ました。 村中の娘は虜となり、誰もが彼の深いところを知り 彼の気を惹こうと躍起になっていました。 |
<睡>女神のハープ/S
Story.1 |
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かつて「睡眠の神」が使いしハープ。 性欲を代償に使い手が望んだ あらゆる睡眠に関する欲望を、30日間満たしてくれる。 |
邂逅の逡巡/A
Story.1 |
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その笛に込められた力を聞いた時、男は半信半疑であった。 ただ、街中で、その笛を弾くと通行人の動きは止まり、 喧噪であふれる街に静寂が訪れ、男は真実であると気づく。 この笛は時を止める力があるということを。 |
割実の提琴/A
Story.1 |
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ある日の選択を後悔する男がいた。 その男の元に、翼を持つ者が現れた。 「汝選びたまえ。再選択したい、後悔の記憶を。」 その問いかけに男は淀み無く答えた。 それは、あの日女から投げかけられた質問の返答だと。 |
楽師と妖精/A
Story.1 |
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何はともあれ、私は無事だった。 あれだけの酷い傷を負ったにもかかわらず、 命があるのは僥倖と言えるだろう。 |
幸福の提琴/A
Story.1 |
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その夫婦は心温かだった。 たとえ困窮しようと、幸福の本質を見失う事はなかった。 その日は愛する妻の誕生日であった。 男は日頃の感謝を示そうと、大切にしていた提琴を質に入れ、なんとか金を工面した。 |
強欲の魔笛/A
Story.1 |
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その少年は川で笛を拾い、取り憑かれたように、夢中になっていた。毎晩遅くまで調子外れな演奏を続ける少年に、両親は頭を悩まされていた。 |
詩人の竪琴/A
Story.1 |
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その男の言霊にはいつしか魔力が宿るようになっていた。 |
No.1819 - 2018-08-07 00:08:04
DODの頃からウェポンストーリー大好きです~ありがとうございます!拷問器具の肉塊ってもしかしなくても拷問部屋の肉塊の事なんですかね。繋がってるのを見ると嬉しくなりますね。
No.1154 管理人 - 2017-06-27 10:39:18
コメントありがとうございます!
ウェポンストーリーいいですよね~短いお話の中に独特の世界観や悲壮感が感じられるとこが私も大好きです。
ストーリー収集、ゆっくりですが頑張ります!
No.1151 - 2017-06-24 15:59:39
ウェポンストーリー、私も大変好きです。
全てのストーリーを読みたいと思っています。
ですが、自分で全ての武器を集め続けるのも時間がかかりますし、ガチャの運次第の部分もあります。なので、こういうサイトがあると助かるものがあります。
大変な作業だと思いますが、陰ながら応援させていただきます。
No.1139 管理人 - 2017-06-16 21:52:49
コメントありがとうございます!
DODの頃からウェポンストーリーを読むのが好きだったので、まとめてみました。
武器のレベル上げ&進化が大変ですが、徐々に埋めていきたいと思います!
No.1135 - 2017-06-15 22:36:49
まとめて読みたいなと思っていたので助かります。
ありがとうございます!